0912 日々の一枚 02 前へ 一覧 次へ 表紙へ


【 轟く波:出雲市小伊津町 】
12月14日
 寒波が近づき、明後日から雪の予報。暖冬とはいえ12月中旬にもなれば寒さが増してくるようです。今日も昼過ぎまで晴れて穏やかな天候でしたが、にわかに暗雲がたちこめ、みぞれ交じりの大粒の雨が降ってきました。

 冬型の気圧配置になると日本海は大荒れとなります。案の定、海岸へ行くと轟音を響かせながら波が打ち寄せ、その波を潜り抜けるようにカモメが飛び交っていました。

 黒々した海面のうねりはやがて一つになって巨大な壁のように立ち上がり、限界に達した波頭は次々に激しい波しぶきとなって砕け落ちてゆきます。その時のエネルギーは凄まじいもので、防波堤に守られて安全だとわかっていても思わず身体がのけぞってしまいます。しかし、砕ける直前に光を透過して深い緑や青色で発色する波面は息を呑むほどの美しさです。