2012年日々の一枚40 | 前 | 一覧 | 次 | 表紙 |
【 稲薫る:雲南市加茂町 】 |
9月5日 国道54号線沿いの田園は、あちこちで稲刈りが行われていました。車を止め少し離れた位置から稲刈り作業を撮っていると、ほのかに刈り取った稲の香りが漂ってきました。その匂いをかぐと子どもの頃に遊んだ『とんぼ返り』という稲はでの遊びを思い出しました。 数本の支柱に横に組まれた十数本の竹を登り、上段の竹と竹の間に足を挟んで逆さづりになり、下段の竹を手で持って足を離すと、半回転して足から飛び降りることができます。危険な遊びで問題になりそうですが、田んぼの柔らかな土のおかげで大きな怪我はありません。 秋の夕暮れ、最上段から簡単に飛び降りる上級生に負けじと練習を繰り返した稲はで遊び。その場面や、握った竹、降り立った時の土の感触を忘れることはありません。四季の移ろいと共に蘇る感覚は生かされてきた証であり、掛け替えのない宝物である気がしました。 |