2010年日々の一枚32 前へ 一覧 次へ 表紙へ

【 残照:出雲市小伊津町 】
12月4日
 旧平田市の三津町から小伊津町にかけての海岸の夕日。

 ここ一帯の海岸には特徴があり、道路脇の山の斜面は重なった地層が斜面と同じ方向に傾斜していて『流れ盤』と言うそうです。そして、そのまま海中へ岩の層となって続いています。
 満潮時には海水が水路のような岩の間を流れて海岸を満たしてゆきます。この時も、夕日に照らされて打ち寄せる波を撮っていて、うっかり片足を濡らしてしまいました。

 9月10日に同じ海岸で撮影した写真と比べると、太陽が随分移動したことが分かります。太陽も雲も水も月日も流れて留まることはありません。残照を眺めながらそんなあたりまえのことに感謝して一年を締めくくりたいと思いました。