2011年日々の一枚03 前へ 一覧 次へ 表紙へ

【 めざめ:愛媛県今治市 】
3月25日
 愛媛県での長期出張から帰りました。行く先々で出会う人々との会話の大半は東日本大震災の話題です。多くの人が被災地や被災者を案じて心を痛めていました。そして、自分達に何ができるのだろうと考えいます。
 ボランティアや義捐金、また節電協力など具体的に工夫して手を差し伸べることはいろいろあると思います。しかし、それだけではありません。遠くで発生した悲惨な出来事を他人事として頭で理解するだけでなく、自分のこととして心で受け止めることが大切ではないでしょうか。

 自然の力は計り知れず、無常です。私達は平穏な日々の中でついそのことを他人事にして忘れてしまいがちです。人智を超えた自然の摂理の中で私達は生かされていることに気付き、尊い命に深く感謝して、日々のあたりまえのことが幸せだったと目覚めなければなりません。日本国民が震災を通じて本質的で尊い生き方に目覚め、より心豊かな社会を築いてゆくことも震災の教訓を活かし、多くの犠牲者の思いに生きることになると思います。