2012年日々の一枚09 前へ 一覧 次へ 表紙へ

【 雪原に佇む:岡山、蒜山高原 】
1月18日
 県外出張の帰路、蒜山に立ち寄り雪原の中に佇む木々を撮ってみました。無色単調な被写体なので、通常は避けようとするレンズ周辺の光量不足による四隅が暗くなる特性もアクセントになった気がします。

 小学生の頃、雑誌の付録の紙製ピンホールカメラが宝物で、一枚撮るたびに押入れに入り、暗闇の中でフィルム代わりの小さな印画紙を手探りで交換しました。そして、現像すると撮った画像が白い印画紙に現れるのが不思議でした。

 誰もが簡単に撮れて、すぐ見ることができるデジタル写真とは違って、フィルムは一枚の写真が出来上がってゆくまでにいくつかの過程を経なければなりません。特に白黒写真はその過程を直接味わうことが醍醐味と言えるでしょう。